2.3次元より愛を込めて

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【3次元】「爆弾ロボット」で平和は訪れるのか

ソパ!
ロボットは好きかい?
 
筆者は昔からアニメで慣れ親しんでいるのでロボットに対して違和感はない。
だが、今回の事件には違和感を感じてしまった。
 
今回はロボットによる「爆殺」の記事だ。
 
 
■「爆弾ロボット」の出動
 
米国で黒人男性が警官に相次いで射殺された事件は記憶に新しいだろう。
2016年7月7日(米国時間)には全米各地で抗議活動が行われるほどの騒動となった。
 
テキサス州ダラス市では、抗議活動を警備していた5人の警官が射殺される事件にまで発展。
ダラス警察は立てこもった射殺犯に対し、「爆弾ロボット」を出動。
このロボットの爆弾で、犯人を爆死させて事件は解決した。
 
爆死。
衝撃的な言葉だ。
この前例のない出来事に対してカリフォルニア州戦術部隊員協会シド・ヒール会長は次のように述べている。
 
「米国内では前例がないことだが、想定されていなかったわけでもない」
 
 
■ロボット紹介

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アリゾナ州ツーソン警察SWATチームと遠隔ロボット「Andros F6A」。
 
「爆弾ロボット」は正確には、米軍がイラクなどで使う「爆弾処理ロボット」だ。
国防総省はこれまでに、200以上の「爆弾処理ロボット」を警察に渡しているらしい。
それだけ「爆弾」というもの身近なのだろう。
 
今回のダラス市警察も、2016年5月に新しい「爆弾処理ロボット」を複数台入手したことをWebで公表していた。
 
この「爆弾ロボット」の出動も起こるべくして起こったというわけだ。
 
 
■爆弾ロボットを使った理由
 
ダラス市警察のデヴィッド・ブラウン署長は、8日の記者会見で次のように語った。
 
われわれは容疑者のひとりを追い詰め、数時間に渡って交渉を試みた。だが、交渉は決裂し、容疑者との銃撃戦となったため、ロボットの延長装置に爆弾を取り付け、容疑者がいるところでそれを爆発させる以外に選択肢はないと判断した。
 
なぜ、「爆発させる以外に選択肢はないと判断」したのか。
これまでも似たような事件はあって、その時は「爆弾ロボット」などなかったはずだ。
 
科学が進歩することで事件を解決する手段が少なくなったとでも言うのだろうか。
 
 
■ロボットと戦う未来
 
これから過激な勢力は「爆殺」されることを考えて武装を強化するに違いない。
そして今度は強化された武装に対して「選択肢はない」と判断し、さらに新しいロボットを出動させるというわけだ。
 
これが繰り返さえると、いよいよ戦争となる。
攻撃する側の人間が安全な方法で敵を倒すには、ロボットが適任だろう。
費用はかかるが、人間の命には変えられない。
 
だが、そうして殺される側の人間がいるのもまた事実だ。
悪用される「爆弾ロボット」と戦わなくてはならない日がいつかくるんじゃないだろうか?
 
 
■まとめ
 
良いか、悪いかは別として、「人間をロボットで殺す」という前例をつくってしまった。
この事実は変わらない。
一度あいた小さな穴は、次第に大きくなり、ダムを壊してしまうということわざもある。
 
ロボットが平和利用されるというのは幻想なのだろうか?
今回起こってしまった「爆殺」が大きくなってしまわないことを切に願う。
 
 
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